Sorry,Japanese only
Last Update 20000119

挫折感

 挫折を経験して,乗り越えたことのない奴は精神的に弱い.なんて話をどこかで,聞いたような気がします.典拠を示せ!といわれるとちょっと苦しいんですが.
 ところで,私自身は「挫折」なんてもの経験したことないと思っていたんで,今までずっと「俺は精神的に弱い人間なんだ」と思っていました.でも,ちょっと気になって国語辞典(岩波国語辞典第5版)を調べてみると,

目的をもって続けてきた仕事などが中途でだめになること.くじけ折れること.

と書いてあります.この定義からすれば,俺ってばとっくの昔に「挫折」してんじゃん!と思いました.
 高専の電子工学科を出て,このスキルをバリバリ生物に応用するぞ!って思ってたのに全然,ここはそんな環境じゃなかったんですね.かろうじて,ソフトウェアとか数学なんかに長けた人は十分活躍する環境は整っているみたいだけど,ハードウェア(特に,アナログ回路)大好き青年はどうすることもできない環境だったんです.
 この時点で,私は,「う゛ぁ」っつーカンジで一種の挫折感を味わっていたわけです.そのことに気付いていなかった私が鈍感だったというわけですね.

 この挫折から,強引に立ち上がるべく自分の研究をハードウェア関連に誘導していたのですが,これも誘導半ばにして終わってしまいそうです.これにはさすがの私も,一種の挫折を感じました.大好きな回路研究にもって行こうとしたのに,実際に修論として纏まりつつあるのはその前段階となる基礎実験の結果ばかり.しかも実験手法は,人間工学やら心理学やらの手法で,私が今まで経験したことない手法ばっかりです.だから,考察もちょっぴりあやしい.でも,うーんまあいっか.

 それはそうと,今現在,最後の詰めっつうわけで,とある回路の製作に取り掛かってるんだけど,私はこの作業を,この研究室でするたびにちょっぴり切なくなってきます.
 いくら回路が好きでも,やっぱり研究に使う回路は「趣味の回路」とはちょっと違うから設計・製作の苦しみはあるんです.そりゃあ,嫌いなことをやっているほど苦しくはないんですけどね.まあ,この苦しみがあるから,自分の設計したものが動いたときは,すごくうれしいんですが・・・.
 私は,多少ソフトウェアも組みますが,この完成時の喜びは,ソフト制作より断然,ハード製作の方が大きいと思っています.きっとこの完成時の喜びは,その製作(制作)に費やした時間,つまり仕込み時間に比例するんだと思います.だから,ソフトウェアの制作でも,私が経験したことないようなちょっと大規模なアプリケーションとかを作り上げたときは,きっと,めっちゃうれしいんだと思いますが.
 ・・・つまり,デバッグにかかった労力と完成時の喜びは正の相関ありだと思うんです.
 ちょっと話がずれちゃいました.ここで,なんで回路製作をしていて少し切なくなるかということに話を戻します.
 これは,一言で言えば,

この苦しみをわかってくれる奴がいない

こと,ただそれだけです.私が苦しんでいても,

いーじゃん,趣味なんだから

と言う人までいます.そうじゃないんだなー,趣味なら,苦しくなるようなもの最初から作んなきゃいいんです.でも,研究とか仕事とかの製作物はそういうわけにはいきません.だから,やっぱり苦しいんです.ここで,この苦しみが理解できる同好の人がいれば,少しは,気が紛れるんですが・・・一種の傷の舐めあいですね.うーん女々しい.
 しかし,周りを見ても,この辛さを理解してくれる人は誰もいない.なんて環境なんだここは!・・・と思うたびに私は挫折感を味わうのです.あぁ!はやく就職先に行きたい.

 でも,やっぱりもの造りはその過程が苦しいほど,完成したときはうれしいんですよね.・・・・・・苦しいほど嬉しい・・・これって

マゾ?


...かわたのつぶやき


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