何かを成し遂げるのに必要なもの
偽善行為の一環として,先日,妹と電話で話をした.この妹,京都の短大(芸術系)を出た後,定職に就くでもなく東京でフリーターをしているというヘンなやつ.親父は,半分勘当状態.母は,というとさすがにそこまでには至らず,呆れながらも時々心配しているよう.最近は,実家のほうでも妹の動向が把握できないらしく,ときどき暇をみてはちょっかい出している私が,一番妹の様子を把握しているらしい.
さて,この妹との会話で出たのが,妹の高校時代の同級生が,私の妹に抱いていた印象というもの.それは,
というものだったらしい.私は,そのとおりだと思うのだが,うちの妹はそれが気に入らないらしい.なぜか?と尋ねてみても,なぜクールなの?と,私に聞き返してくる始末.
私は,自分のやっている仕事や,取り組んでいるテーマについて熱心に語る人の話は,聞いていてその思い(情熱)が伝わってくるし,そのときの苦労話(グチじゃないよ)なんかは,自分の糧にもなるんで,非常に好きなんだが.言われてみれば,世間一般の人は,この手の話は嫌いなようだ.とにかく,自分の頭がついていけない話は,「つまらない」の一言で片付いてしまう問題で,それでもなお,話をしようとする人間は「暑苦しいやつ」ということになる.注意しよう(笑).
でも,もし私が人を雇う立場だったら,それもエンジニアや,クリエイターなんかを雇う立場だったら,彼女を雇うだろうか?と考えてみた.
エンジニアだって,きっとそうだ.自分の考え,「何かしでかしてやろう」という野望のないやつってのは,ホント,普通の仕事をする.業務をこなすと言う感じだ.
これって,やっぱりおかしい.エンジニアはいつから作業者になったんだろう? そりゃ,入社してすぐだったら,自分の関わっている製品のコンセプトとか,全体ってのが掴めなくて,あんまり主張できないこともあるかもしれない.でも,少しでもおかしいと思ったら主張すべきだろう(あたりまえだけど).
だから,私は言いたい.
「エンジニアは情熱を持たなくてはいけない.」 そう,私は,得るものが少ない大学時代に,このことを学んだ.情熱があれば,目標はかなう.必ず,理解してくれる人がいる.
トーマス・エジソンではないが,
そこで私は,
「だって,おまえって,何かに熱中したことないだろう?」
というと,それについては,肯定する.
「何かに,熱中しているやつを冷めた目で見るだろう?」
というと,それも肯定する.
「だから,クールなんだよ」
ここで妹,半分納得.
そこで,妹は,こんな話をし始めた.
「だって,飲み会とかで,熱いやつって,暑苦しいじゃん」
・・・どうやら,私の妹は,暑苦しいやつと熱いやつがごっちゃになっているらしい・・・いや,待てよ.とここで,私は考え直した.もしかすると,普通の人からみたら,何かに熱中していること自体が暑苦しいのか?と.
たぶん,私は,若干の質問を交えた後に,どこか冷めた考え,「自分は,自分は...」という主張のない彼女の根本的な問題を見つけて,きっと雇わないと思う.
彼女が,芸術系の学校を出たにも関わらず,そういった仕事に就けない理由はそこにあるような気がする(でも,妹には言っていない,彼女は人に説教されるのが大嫌いだから).いかんせん,クリエイターと言う人種は,自己主張の塊であり,扱いにくい.自分が一番だと思っている.でも,そんな人種をうまくコントロールしてこそ,最高のものが作り出せる.だから,きっと創造的な仕事してもらう人を選ぶなら,絶対「熱いやつ」を選ぶと思う.
何か,面白い技術はないかな?と触手を伸ばすなんてことは決してしない.自分のいる立場で必要な情報だけを集めて,普通に仕事ができて,給料がもらえればそれで満足.こんな人間がいっぱいいるのが,実は日本の多くの会社なんじゃないかと思う.やっぱり,主張の強いやつ(自分の技術思想を持っているやつ)ってのは扱いにくいものだから.
世間一般の人が,「暑苦しい」と言ったとしても(たとえ大好きな女の子が言ったとしても),エンジニアは主張を止めてはいけない(自分をエンジニアではなく,タダの会社員だと思っている人はこの限りでない).そして,マネージャは,そんなやっかいな人種をコントロールできなければならない.
だと思う.
これとは逆に,99%の才能と,1%の情熱だけで仕事をやってのける「クール」なやつもいるけど(^^;
...かわたのつぶやき
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