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Last Update 19990625

A2社の場合

 この会社は、応募する前に何はともあれR&Dセンターを見学する必要があります。その見学会に参加してきたのが去る4月下旬のことです。
 たいして得るものの少ない会社説明会に参加するのに比べると、このR&Dセンターの見学はかわた自身としては、かなり興味をそそるものでした。
 某駅からA2社のマイクロバスに乗り、見学会の始まりです。見学の前にまず、ビデオを見せられました。これは、ありがちなパターンです。次に人事の担当者からいくつか質問を受けました。

何か今までにもの作りをしたことがあるか?
使えるプログラミング言語は?

というような質問がなされました。かわたの趣味は電子工作なので、今までに作ったものはたくさんあります。使えるプログラミング言語はCならば多少やったことがある(自分が研究に使うソフトウェア・ツールなんかは全部Cで書いている)ので、Cならばできます。と答えておきました。さすがに、かわたの現在の専攻は生物機能工学なので、最初は、人事の人も「もの作りの経験はないだろう」と思っていたみたいでした。

 そんなこんなで見学が始まりました。まさに開発の現場を見せてもらったので、かわたとしては大満足の見学会でした。見学会の最後にA2社オリジナルの適性試験と竹井機器謹製のYGテストが行なわれました。YGテストはさておき、適性試験の問題はなかなか面白かったです。問題文の中に人事の人が登場してきたり、あなたの夢を英語で書きなさい、というのもあったりして。
 まあ、この適性も難なくこなしました。その後、A2社からエントリーシートが送られてきましたが、しばらくは寝かせておきました。何しろ、「学校推薦」以外の応募は駄目〜というからです。基本的に、自由応募でいくつもの会社を自分の目で確かめながら「これ!」という会社を見つけようと思っていたかわたにとって、学校推薦はいやーな存在でした。
しかし、いくつもの受験に失敗し、「やばい」と思い始めたので、

背に腹はかえられん

というわけで、研究室のF教授に推薦状を書いてもらいました。その後の面接試験はたった1回のみです。このたった1回の面接で合否が決まるのはかなり驚きでした。
面接で聞かれた内容は、

あなたのやっている研究について
当社に入社してからやってみたい仕事

の2つがメインでした。この内容は、前もって人事の方から「このことについて聞くよ!」と知らされていたものです。長々と話しても仕方がないので、手短に話しました。その他に質問されたことも一般的なことばかりです。専門的なことは一切聞かれませんでした。結果、かわたの面接は7分で終わってしまいました。かわたの前の人は2人とも15分程度かかっていたのに、かわただけその半分。しかも、最後に聞かれた質問は、「当社のディジタル・マルチメータをご使用頂いているようですが、いくらで購入しました?」ということと、「使い心地はどうですか?」です。後者の質問に対して、かわたが、

「そんなに悪くないです」

と、答えたところ、面接官(総勢7、8名はいた)に大笑いされてしまいました。その瞬間

落ちたな・・・

と思いました。このなんとも言えない質問を最後に、面接は終了したのです。

絶対に受かりっこない

と思っていたのですが、なんと、このA2社から内定が出たのです。一体なにが決め手になったのか未だにわかりません。就職は、運と相性以外の何者でもないということを痛感したのでした。



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