Sorry,Japanese only
Last Update 19990625

N3社の場合

 この会社は、応募書類を提出後、

あなたが大学院で研究しているテーマと当社の仕事にかなり距離が有りそうですが、充分お考えでしょうか。

といった内容のメールを送ってきました。
 半分くらい門前払いなのかな?と勘ぐってみたりしたのですが、ぜひ受験したいという熱意を返事のメールにしたためたのでした。

 実際に受験することになり、適性試験や、性格検査、専門試験を受けました。専門試験は、基本的な問題ばかりでした。つまり、

キルヒホッフの法則
LCR回路網
過渡現象
ExORのNANDによる実現などのディジタル回路の基礎
dBの取り扱い

等が理解できていれば、問題なく解けると思います。しかし、なんだかんだ言って、かわたもいくつかミスを犯してしまいました。
 この日に面接も行なわれたのですが、この面接は印象的でした。かわたは、面接で初めて、電気屋として質問をしてもらえたのです。

位相って何?
位相と周波数の関係は?
オペアンプが発振する原因は?
オペアンプの発振を止めるには?
使えるプログラミング言語はある?
FFTって絶対正しいと思う?

などの質問が出ました。かわたは、位相の質問でかなり戸惑ってしまいました。かわたの説明では「位相差」の説明になってしまうからです。しかし、オペアンプ関係の質問に関してはそこそこに答えることができました。プログラミング言語について答えたとき、自分が使うFFTのプログラムなんかは自分で書くという話をしたときに、すかさず、FFTについて質問されたのは印象的でした。
 面接を担当してくれたのは常務取締役の方なんですが、かわたが境界領域の学際的な研究室にいることを理解してくれ、さらに、「入社したら、修士まで電気系だった人といっしょに仕事をするわけなんだから、数学なんかは人一倍努力しなくちゃならないと思うよ」というようなことまで言ってもらえました。
 とにかく、

はじめて電気屋として扱ってくれた

ことで、かわたのなかでこの会社は、好感度No.1となりました。
 その後、

最終面接を受けてくれとの連絡

が入りました。そして、かわたが、N3社まで向かっている最中(N3社の最寄りの駅を降りた直後)にPHSがなり、A2社から内定が出たとの連絡がF教授からありました。F教授は

N3を受けずにすぐ戻ってこい

といいます。かわたは、せっかく来たんだから、直接N3社まで行って事情を説明しようと思いN3社に足を運びました。
 N3社に到着し、「本当は受験するつもりだったが、他社から内定が出たので辞退したい」旨を伝えました。N3社の人事の方は「A2社とN3社ではお互い重なっているところもあり、N3社でもA2社の製品を使っているし、A2社でもN3社の製品を使っている。また何かの縁で出会うことがあるかもしれませんね・・・」というようなことを言ってくれました。そして、なんと往復の旅費まで出してくれたのです。
 感謝感激です。きっとかわたは、N3社を受験したときのことを一生忘れないことでしょう



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