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Last Update 20010824

就職活動を終えて

 かわたが今までに紹介した会社は全部で7社です。ということは「かわたは7社しか受けていないの?」と思われる方もたくさんいると思います。生物系のかわたが電気・電子系の会社に就職しようとしていたんです。全部で7社なわけないでしょう。

 かわたの就職活動はY社のセミナーに参加することから始まったのですが、そのY社からは未だに(1999年6月27日現在)音沙汰なしです。また、メールエントリーしたA0社やM社、セミナーに参加して、その場でエントリーシートを書かされて、その後なんのレスポンスもないSI社、資料請求の段階でシカトされたO社、電気系以外は取らないよと言ってきたST社、研究の都合で面接に行けなくて駄目になったSP社などなど、10社以上の会社になんらかの問い合わせはしていました。
 いいかげん、5社くらい落ちてくると、「もう駄目なんじゃないか?」と思えてくるのは事実です。「電子回路(アナログ回路)のすげー技術者になる」という夢もとっとと捨てなくちゃ駄目なのかな?と思えてきたのも事実です。しかし、簡単にあきらめられるようなら夢じゃないですよね。

 かわたは、へんな「就職活動本」は基本的に無視してきました。自分のなかに、「自分はこういう人間で、こんな仕事がやりたいと思っている。そして、学生の頃はこんな事をしてきた。自分はこういう人間だ!」というものがしっかりあれば、就職できると思っているからです。

 一回、かわたの妹と電話で就職活動について話していたときのこと、かわたが会社から相手にされない、「基本的に回路屋」だということを認めてもらえない、という話をしたら、「それじゃ、アピールの方法を変えるしかないんじゃない?」というようなこと言われました。そのときかわたは、妹に対して「こいつは、そんなんだから就職できないんだよ」(ちなみに妹は就職できなかったのでフリーターをやっている)と思うと共に、「そうしなきゃ駄目なのか?」と思いました。
 しかし、そんな真似は

かわたには、絶対できません。

 回路屋だという認識を変えて、アピールの方法を変えるということは、自分自身、つまり自己アイデンティティを否定することになるからです。かわたは、就職活動をするにあたって

アイデンティティはかなり重要なファクターだ

と思っています。
 現に、かわたが学部生のころから「おまえはアイデンティティがない、自分自身を持てよ!」としょっちゅう説教していた某S君はなかなか就職先が決まらなかったようです。なにしろ受験している会社の業種もめちゃめちゃです。大丈夫なのか?と当時は老婆心を抱いたりしたのも事実です。そんな彼も、今はりっぱに某有名企業に就職しているのですが。

 一見、自分の専攻とは異なる業界に就職したいと考えている人たちにアドバイスできることがあるとすれば、以下のようなものです。

 面接で必ずくる質問に「なんで○○を専攻したの?」というものがあります。
 これの返答を考えておくのはあたりまえなのですが、この質問をしてくる人はあなたの専攻している分野にかなりの先入観を持っていると思っていいでしょう(あるいは,まったく知らないと思っていいでしょう)。とくに技術系の人間の先入観は相当なものです(自分の理解しているテクノロジー以外について、「奇妙」としか思えないほどの拒絶をする人も少なからずいます。これは、会社に入って再認識したことです)。したがって、自分が○○を専攻した理由を言う前に、「○○とは、こんな専攻であなたが拒絶するほど,理解不能な専攻ではないですよ」ということをしっかり理解してもらった方がいいと思います。じゃないと、例えば,かわたが面接されていたときのように,「バイオなんだ・・・遺伝子工学なんだ・・・大腸菌?・・・試験管ふっているのかな?」と思われたままです。かわたが上記のような研究をしているなら、あまり多くを語る必要はなかったんですが、かわたは特に遺伝子工学なんかやっていないし、大腸菌も扱っていなかったので、すこし困ってしまったんですがね。
 それでも、がんばって説明すれば、程度のいい面接官ならばあなたの専攻を理解してくれると思います(理解してくれない面接官なら、残念ですが、そういう人間を面接官にしているような会社なのですね。あきらめるしかないってところですか(^^;

 あと、高専出身者は、会社の人が求めていなくても応募書類には勝手に高専の頃の成績証明書を添付しておくことをお勧めします。なお、かわたが内定もらった会社は、高専の成績証明書を添付しろと言ってきていたので、かわたが回路好きだといっても変に思われませんでした。
 エントリーシートには、大学で得意な科目を書いていたので、逆に「成績を見ると電子回路やパルス工学、電気回路なんかは優なんだけど・・・得意じゃないの?」と聞かれたくらいです。電気・機械系出身者は、堂々と高専時の成績証明書を添付しましょう。
 その他に、聞かれる質問には

あなたのやっている研究が当社にどう生かせますか?

というものがあります。研究内容と会社の業務内容に隔たりがあって、それでもその業界に行きたいのなら、はっきりと、

 研究内容自体は、直接、御社での仕事に生かせないと思います。しかし、研究を行なう過程で得た、方法論などは御社で仕事をする上で十分行かせると思います。

というようなことを言ってやりましょう。
あとは、

ぼろが出ないように自分に正直に答える。
大きな声ではっきりと受け答えする。

という基本的なことはしっかり押さえましょう(今更なんですが)。

 頭でわかっていてもうまく実行できないという不器用な人(かわたもその一人ですが)は、多くの失敗を重ねるしかありません。受けたいと思う会社をあらかじめ10社はピックアップしておくと安心です。ただ、大企業を選択しまくるという無謀なことはお勧めできません。大企業に行きたいのなら仕方ないのですが、規模は小さくても技術力のある会社はたくさんあります。まあ、自分がその業界に行きたくて(つまり情熱を持っていて)その業界に関する本などを読んでいたら、自然といろいろな会社を知っているはずです。就職活動しなきゃ、といってリクナビなんかで「どんな会社があるんだろう?」と調べているようでは駄目です。だいたいかわたがリクナビで一番よく使用した会社の検索方法は「社名で一発検索」です。
 ちなみに、自分の専攻とは一見異なる業界の会社へ行こうとする人は、逆に大きな会社の方が「異業種に対するキャパシティ」があるため受かるかも知れません。つまり、小さな会社の中には、ある一つのことを「狭い視野」でやっているために「人を見る目まで狭くなっている」会社もあるということです。

 就職活動をするにあたって皆さんいろんな苦労をするのですが、内定をもらった今となっては

内定は突然やってくる

といった印象をもっています。内定をもらった後でも、「何であの会社に落ちたのか?」「何で内定がもらえたのか?」未だにわからないことばっかりです。結局、内定をもらえるかどうかは

相性

にかかっているような気がします。



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